東レは2025年11月18日、サウジアラビア王国ダンマンの子会社Toray Membrane Middle East（TMME）が海水淡水化用逆浸透膜（RO膜）の新工場を増設し、稼働を開始したと発表しました。この増設により、東レは海水淡水化用ROエレメント製品を製膜工程から組み立てまで一貫生産できるサウジアラビア初の企業となりました。11月12日には新工場の本格稼働と、中東水処理技術センター「Middle East Water Treatment Engineering Center（MEWTEC）」の開所式典が開催されました。近年、環境保護の観点から海水淡水化プラントは従来の蒸発法から、消費エネルギーを大幅に削減可能な水処理膜法への移行が進んでいます。人口増加や産業発展に伴う水不足の深刻化により、省エネルギーかつ高性能な水処理膜技術への期待がより一層高まっています。